森と庭の管理人(仮称)

副理事長.森と庭を管理する。

【朴葉寿司を作る,色々考える】

裏庭に,ホオノキが植えられている。 大きくなる木だが葉っぱが欲しいので,小さく仕立てながら育てている。 今年も葉っぱを採取し,酢飯に余り物をのせて,簡単朴葉寿司を作成。 いろいろ伝統的なレシピもあると思うが,何を具材にしても大丈夫そうだ。 毎…

【不定形で多様で,小規模な森林こそ最良】

標記は造林の父,ガイヤーがその著書 Der Waldbau(造林学)に書いたらしい名言 (らしいってのは,別に読んでないからw)。 毎日の散歩で,ナルホドと実感すること多々あり。 3枚目の写真は,倒木か伐倒か不明だが,小さな林冠ギャップ。 じっと見ていると…

【ルーツ】

昨日,今田先生の論文が掲載されている,発刊当時の北大演習林報が到着した。 自分の恩師のそのまた恩師に当たる先生である。 学生時代恩師から,今田先生からいただいたという別刷りを読ませていただいて, その内容に衝撃を受けたのを,昨日のことのように…

【荒山さんのミズナラ】

先の学会でも発表をさせていただいた, 荒山雅行さんが大事に育て,板に挽いていたミズナラ板が, 新しく開店されるBarの棚板に使っていただけることになりました。 荒山さんが亡くなる半年ほど以前に,このミズナラを伐採し, 板に引いて,5年間ほど自然乾…

【ありがとうございました】

昨日無事,造園学会のミニフォーラムが終了しました。 たくさんの方々にご来場いただきましたこと,心からお礼を申し上げます。 フォーラムの趣旨をまとめてくださった伊藤理事長, 非常に実践的な内容で登壇をしてくださった,泉さん,澤畠先生, 個人的に…

【2010年の荒山さん】

荒山林業の発表資料を作っていたら,もう何年も,探しても出てこなかった,初めて荒山さんと会った日の写真が,突然出てきた。荒山さんの後ろ姿,いつの間に写してたんだろう。

【(簡単な^^)造園学会ミニフォーラムの発表資料】

明日のミニフォーラムの発表資料, 超簡単ですが,登壇者同士でまとめてみたのをアップします。 大層な題名で,ビビってますがw でも,楽しくできればいいなあと思いますます。 今年も,ミニフォーラムの担当の先生には色々お世話になりました。 今,大学の…

【森林美学の現代的意義 やり〼】

今週末,造園学会本大会で,「森林美学の現代的意義」のミニフォーラムをやり〼 「冷やし中華やって〼」くらいの恒例の行事になってくれるといいのですが^^ 今年も登壇者さんは豪華です。 こんな感じです。 ーーーーーーーーーーーー 話題提供:地域の自然…

【枝打ちについて】

枝打ちについては大学で,樹冠長の1/3を残して切ると学んだ。 その頃は,「できるだけ長く無節の材を取りたいから」と言う理由を, 何も考えることなく受け入れていた。 ところが「森林美学」では,全く違う枝打ちを提唱していた。 本文を要約してみると,こ…

【森林を伐り開く】

弊社演習林。 大変に荒れ果てた,大きめな道路沿いの斜面林で, ゴミ捨て場になっていたクヌギ林で, 地方中都市の典型的な,価値の低い森林である。 4年前,この森林の小さな区画を自分で購入し,調査を行ったところ, 実はここは大変な生物資源の宝庫であ…

【プチ山暮らし】

カラハナソウの新芽のおひたし。 信じられないほど,「普通に美味しい」。 山には実は,「普通に使える」産物がたくさんある。 我が山にはこの季節,たくさんのミツバが取れる。 それから,ノビル。これはアサツキのようにも使えるので, 実はさりげなく重宝…

【そういう時代が来たのかもね】

犬の散歩道の道路のそばで,ササバギンランを発見した。 都会では,希少種だともて囃されているこの種は, ため池の横の,いつもゴミが捨てられている 斜面林の法尻でひっそり生きていた。 斜面林は,人工のスギ林や広葉樹二次林が放置されてひしめき合って…

【在りし日の荒山林業山林_奥の院】

2015年の荒山林業山林_奥の院。 元は,有用広葉樹を残しつつ,薪炭利用をしていたミズナラとその他広葉樹の林地。 薪炭利用が廃れたのを機に,徐々に残存させる林木を増やして, 現在のような森林構造になっていったと思われる。 一般の方々はともかく, 多…

単木ごとの環境は異なる

一昨年は,荒山林業山林の天然林施業の調査を, 去年は,きのこ山施業地を調査する仕事をさせていただいた。 先日は,樹木医さんたちの講習会に参加させて頂き, 菌根菌についての講習を受けてきた。 大学では,ヘクタール単位の広がりで森林の管理を学んで…

愛読書

読書をもっとしたいと思うのだが,なんだか毎日時間が足りない。 ブログを書く時間もなかなか取れないが, 写真掲載を多用しながらでも,少しずつ書きたい。 さて,自分は本は比較的よく読む方だと思う。 その中でも,特に好きな本である「A Rchier FOREST …

先を見る

写真は某所でのナラ枯れ激甚地。関西にて。 林床植生を刈り払い,歩きやすいコナラ二次林を造成していたらしい。 ナラの多くがナラ枯れに罹患しているので,上層のコナラが枯れた後, 次世代木が育つには,まだ相当かかりそう。 人間の利用,しかも林木を利…

もうちょっと

こちらの校正作業が終わって, これから訳者の皆様へチェックをお願いするとのことらしい。 いくつか,素晴らしい訳者の方の文章に出会えて ザーリッシュの理解が深まったこと, こっそりたくさん感謝です。 まだ,もうちょっと作業がありそうです。 ◆ そう…

【造園家の目を持った林業家たれ】

一応,大きな校正作業は終わったものの, このギリギリになっていろいろ見つかったので,その修正をしていた。 読み直すと,ぎこちない日本語文となっている部分もあるため, 少し,解説できればいいなあと思っている。そのためにも,また勉強(汗 蛇足だが…

森林美学翻訳終了

森林美学英訳版の日本語への翻訳がやっと終了した。 先日第7校を送付し,今は表紙デザインの打ち合わせ中である。 異例の編集期間がかかったこと,まずは関係者の皆様に感謝を申し上げる。 ◆ 本書のテーゼ,「美と功利の調和」とは,では,そんなに無理な話…

Wood-wide web 菌根菌ネットワーク

毎年開催している,造園学会ミニフォーラム「森林美学の現代的意義」で,ご登壇をお願いした澤畠さん(近畿大学)の発表のなかでもふれられていた,菌根菌ネットワークに関して,わかりやすい動画がTEDに投稿されていました。 www.ted-ja.com この動画を見て…

【KunstとTechnik クンストとテヒニク】

Kunstと言う言葉は,明治期にドイツ語の書物の中で,西周によって「藝術」と訳された,日本では比較的新しい言葉だそうです。当時のドイツ林学の中で,「Forst Kunst」という言葉があります。日本では大正期に紹介され,「林業藝術」と訳されました。林業に…

【庭仕事淡々と】

松本市のオープンガーデンに参加している弊社は, この時期は大忙しです。 今年は,庭の一隅の小さい畑を「ポタジェ」にしてみました。 ジャルダン・ポタジェ(jardin potager)とは、 家庭菜園を意味するフランス語であり、 果樹、野菜、ハーブ、草花などを…

【鳥の鳴き声 マイスターへの道 】

体調を崩したことを知り,色々な方から 暖かいお声がけをいただいています. どうもありがとうございます. 毎日いろんな友人知人の皆様から,電話やメールをいただいて, 先週は大学の大先輩や地元の友人たち,一昨日は教え子ちゃんが, そして今日は友人が…

【ご無沙汰していてすみませんでした】

随分ブログを休んでいてすみませんでした. 年末から2ヶ月ほど,原因不明の微熱と貧血が続いて体調を崩し, 病院へ行き,現在療養生活を余儀なくされています. 激しい運動やたくさんの仕事は止められていますが, ペースを落としてそれなりに生きています…

あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます. 松の内が明けて,弊社はやっと今日から始業です. 仕事始めは,松本市内の高齢ケヤキ群の調査から始まります. 近年ますます,街中の大きな樹木の維持管理が困難になってきました. 落葉落枝,ムクドリやカラスのねぐら問…

枯れ色の美しい季節となりました

この季節は,森でもどこでも,歩くのが楽しいですね. いろんな物が目に入ってきて,つい手に取ってしまいます. 毎日の何気ない一角も こんな野芝の色でさえも,愛おしく美しいと思って. こういう季節をいろんな方法で表現してみたいと常々考えます. これ…

パリの日本人テーラー

NHKのオンデマンドで,パリで活躍する日本人テーラー, 鈴木健次郎さんのことが放映されました. 真摯に洋服と,そしてパリという街,人に向き合う姿に なんだかとても,感銘を受けました. 私の親父殿は,人生の何年かをこの街,パリで過ごしています. パ…

ヤドリギPJT調査始まります

ヤドリギPJTのための,生息地の分布調査が始まりました. PJTを行うことも大切なことですが, 大きな樹木が生き生きと枝を広げて,人と共生している様は, なんとも幸せな気持ちにさせてくれます. 快く調査に応じてくださった皆様には,心から感謝します.

秋の荒山林業見学

先日10月19日は,編集者の若い友人が荒山林業見学にやってきました. 最近雨がなく乾燥気味だったため, 彼が目指した粘菌類はイマイチ発見できず残念そうでしたが, 森林の見事さには,感動してくれました.ヨカッタ! もっとも,その日は私も彼も,クマを…

来年のニホンミツバチ巣箱計画^^

先日は,荒山林業の荒山里利さんと,ハニーショップSUBAKOの小島先生を お引き合わせをしました. 小島先生は風致研でもお世話になっている,ニホンミツバチの先生です. 里利さんが以前よりニホンミツバチに興味を持っていらっしゃったので, お二人は,す…