パリの日本人テーラー
NHKのオンデマンドで,パリで活躍する日本人テーラー,
鈴木健次郎さんのことが放映されました.
真摯に洋服と,そしてパリという街,人に向き合う姿に
なんだかとても,感銘を受けました.
私の親父殿は,人生の何年かをこの街,パリで過ごしています.
パリジャンの様々なこだわりを愛し,自らもそれを実践する
「万事に小煩い」フランス人かぶれでしたので,
自分が若い頃は,すごーく不可解で面倒な父親でした.
そしてフランスかぶれのくせに,口癖のように
「どんなに外国に行ってもな,自分の国,
そして自分の国の文化を知り,愛されへん奴はどこ行っても相手にされへん」
と繰り返していたが,自分には何のことだかイマイチよくわかりませんでした.
でもこの番組を見て,あの時代,親父殿が何に感銘を覚え,
何を目指してきたか,うっすらわかったような気がしたのは,不思議です.
素晴らしい仕事をすれば,この街では評価される.
素晴らしい仕事とは,
自分がどこの誰かということに常に対峙し,
自分のこだわりを捨てずに貫く技術とエスプリ.
自分,自分の国,自分の文化,自分の美意識を常に意識した生活と仕事と人生.
森づくりにも反映するこの仕事術!
もうすこし仕事をこだわり抜いてみようかと,ちょっと決心しました^^
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プロフェッショナル 仕事の流儀 「パリの新風、一針(ひとはり)の美学~テーラー・鈴木健次郎」