【森林美学の現代的意義 やり〼】
今週末,造園学会本大会で,「森林美学の現代的意義」のミニフォーラムをやり〼
「冷やし中華やって〼」くらいの恒例の行事になってくれるといいのですが^^
今年も登壇者さんは豪華です。
こんな感じです。
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話題提供:
地域の自然美を引き出す造園芸術
八方北尾根高原(長野県)の在来種による美しいビオトープガーデンの造成 : 泉 健司(造園家・ビオトープガーデン設計家)
樹芸の基礎となる生物多様性
特定外来種アルゼンチンアリと緑化樹〜これで良いのか緑化木管理〜 : 澤畠拓夫(近畿大学)
自然を読み,美しさを愛でる林業芸術
荒山林業山林の天然林施業 : 清水裕子(一社 森林風致計画研究所)
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以下は,今年の口上^^
今年は特に,八方尾根推しです。
今回の目玉は,泉健司さんの八方北尾根高原での,
在来種によるメドウガーデンの創出です。
ただ在来種を使うだけではなく,侵入してきた在来種を,
林業でいう天然更新のように選択的に残して,
植栽した植物と侵入してきた植物を融合させる事で,
より現場の自然を尊重するという,斬新な空間作りが設計思想に盛り込まれています
また「空間を維持するのは人」であることから,
設計者が不在であってもスタッフによって,その空間が維持し続けられるように,
地元のスタッフの方々への自然の見方や取り扱い方法の共有を徹底しています。
然の取り込み方,それから自然を取り扱う「人」を重視している点で,
この設計思想は,森林美学と共通するところが多く,大変興味深く感じました。
また,一昨年菌類講習会に来てくださった,近畿大学の澤畠さんもご発表されます。
澤畠さんは,街路樹をとりまくアルゼンチンアリと多様な生き物との関係を,
研究データを元に解説し,美しい街路樹の管理について,お話くださいます。
聞き応えがありそうです^^
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実り多き人生です。こんな楽しい話が聞けるとは!
写真は,八方北尾根高原。今年は多分,もっと花が咲く。
ありきたりの園芸種ではなくて,地元スタッフが育てた在来種での空間づくり。
愛着がわきそうですよね。
ジル・クレマンの庭造を日本で作ると,こういう感じだろうか。
でも,シトロエンパークよりも美しいです。
オススメですよ!
写真:八方北尾根高原のメドウガーデンと設計者の泉健司さん♪