【昨日はヤドリギ会議】
昨日は京橋でヤドリギ会議がありました。
ヤドリギ会議は,ヤドリギ好きを自認する方々で年1回開催するイベントで,
ジャンルを問わず,ヤドリギに関して収集した知見などを自由に発表する場として,
7年前から始まりました。
私も多分第3回くらいの時から参加させていただいています。
最初の頃は,15人程度のヤドリギ好きの小さな自由な集まりだったのが,
昨日も,発表内容は広い分野で多岐にわたり,
最新の関連論文の紹介,ヤドリギ摂取試験報告,ヤドリギの分布,
プロヤドリギハンター(自称)からのヤドハン体験記(最高におもろかった^^)
タイやポーランドのヤドリギの寄生事情(タイの報告は圧巻でした!)など,
その自由さは変わらず,年々盛況になってきています。
今回も,結構広い会場に満杯になるほどの方々がご参加されました。
オーディエンスは50人くらいはいらっしゃったのではないでしょうか(もっと?)。
参加者の多くが,樹木医さんや園芸関係,造園関係など植物に関連する方々で,
みなさんとても熱心に発表をお聞きになっていました。
街中,農村地帯の防風林などにも,驚くほど多くの個体が樹木に寄生し,
その様は,近年の松本市内の大木へのヤドリギ被害の様相とよく似ています。
この激甚被害の様相は,ガイドさんによれば,
昔から見られる風景で,特段珍しい訳ではないとのことでした。
翻って松本市近辺でのヤドリギの激甚被害は,ここ数十年で発生したとのこと。
なぜ,以前は見られなかった激甚被害がある時期を境に発生したのか,
以前から興味があったのですが,そのヒントをポーランドからいただきました。
今回の発表を機会に,もう少し突っ込んで調べてみようと思います。
主催者の皆様には,ご準備など大変だったと思います。
この場を借りて,深く御礼を申し上げます。
4月初日の東京の桜は,ちょっと盛りを過ぎていましたが,十分綺麗でした。
今日は,造園学会でも賞を取っていた大手森など,
都内の興味がある緑関係を見て回って帰ります(これも仕事です^^)。
森林デザインに何か参考になればいいなあ…!
ブロツワフ市内。市内は大きな木が多いのですが,結構ヤドリギが寄生していました。
写真の宿主はニセアカシア。市内の緑化木としてたくさん見られたニセアカシア。しかし,マメ科樹木にも寄生するとは驚きです。このヤドリギは,セイヨウヤドリギ。日本のヤドリギの近縁種です。
ポーランドの農村風景。だだっ広い農村景観に防風目的の樹林が点在。
道路脇の樹木たちのほとんどがこんな感じ。
Oさんの発表の様子。これは後で文献を読み直したい内容でした。Oさんは,知的な意味で,会議を牽引してくださっています^^
京橋の桜。この辺は高校時代アルバイトをしていて,懐かしい風景です^^