森と庭の管理人(仮称)

副理事長.森と庭を管理する。

9月のオープンガーデンは終了でーす

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昨日で9月のオープンガーデンは終了しました.

幸い,晴れ間が出て,気持ちのいい1日.

遠方からお客様がお見えになって,

私どもも楽しい,有意義な時間を過ごすことができました.

近所の方も,ぼちぼちと^^

風致茶房では水出しコーヒーが人気です♪

 

模型のチカラ!

昨日は,大先輩から素晴らしいメールが届きました.


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弊社代表理事がずいぶん若い頃に,「森林風致計画学」という本を執筆しましたが,そのときに行った「風致間伐」という間伐方法を,データから模型に起こしてくださったものを,写真にして送ってくださったのです.

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これが間伐前の林分

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そしてこちらが間伐後の林分

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間伐前(上空から)

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間伐後(上空から)

 

実は,私はこの事例地の10年後くらいの森林を調査しています.

10年で森林の様相はずいぶん変わったことは,データからわかるのですが,

調査時点では,間伐時の森林のリアルは知らなかったので,

感慨深く模型を拝見しました.

リアルに作られた模型は,現在と過去の時間をつなぐのですね.

こんな状態だったのか…と何度も見直しています.

模型を作ってくださった先輩は,「景観模型工房」という会社を営んでいる,

盛口さんです.

お仕事を拝見すると,模型は時間や空間スケールの大小をつなぐ存在なのだと,

感じました.

先輩,どうもありがとうございました.

 

 

 




 

森林美学と明治神宮林と本郷先生 2

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左は現在の明治神宮。右は100年前の森林美学,ザーリッシュの森の大木。

明治神宮林造営当時は7つの事業区画が設定されました。

あまりにも有名な森林の遷移予測のモデル森は,中央の神体林に適用され,

それぞれ場所の現況に応じた,様々な森づくりと園路からの修景デザインを,

当時本郷高徳先生は柔軟に,そして自由に行っていたようです。

神宮林がいつまでも飽きないのは,様々な空間が作られたからでしょうか。

 

 

森林美学と明治神宮林と本郷先生

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左は現在の明治神宮林,右は100年前の森林美学に掲載してある写真です

ともにvistaを作ってあって,すごく似ています。

明治神宮林と森林美学には共通点が沢山あります。

林苑計画(大正10年)を作成した本郷高徳さんは,他にもドイツ留学で得た知見を,

余すことなくこの森に投じています。

彼の恩師ハインリッヒ・マイヤーの「森林の美的取り扱い」の影響も見られます。

当時,このような美しい森づくりの体系的な情報は,

本郷さんしか持っていなかったでしょうね。

彼は,ドイツでハインリッヒ・マイヤーの元で森林美学を学んでいたそうです。

仁徳天皇陵の森

 

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100年前,明治神宮林造営の際に参考にしたのは仁徳天皇陵

照葉樹の原生林だったと聞いています※。

が,120年前の写真を見てみると※,いわゆる里山の景観ですね…

話に聞く原生林が明治神宮林の計画時(大正初期)に,

ここにあったとは思えないのですが…

江戸期までは利用のために樹木は貧弱で,

明治の終陵の際に,樹木が植えられたとか。

こんな議論もありますし↓ なんだか,謎が多いですね^^

http://www.shasou.org/news/chinju_33.pdf

 

※上原敬二(1979) : 談話室の造園学

※ネット上から拝借しています。

 

仕事部屋はこんな感じです(汗

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何人かの方から,弊社のHPは「オシャレすぎる」とのご指摘を受けました。

ハイ,かなりリアルな私たちから乖離をしています。すみませぬ。

裏側にある仕事部屋はこんな感じです。いい加減に棚を片付けねば…