森と庭の管理人(仮称)

副理事長.森と庭を管理する。

【ヤドリギ】

またこの季節が到来しました。

ヤドリギとのおつきあいも,5年くらいになったでしょうか?

この間,ずいぶん色んな方々から,ご商売としてのお問い合わせいただきました。

しかし弊社は,来年度はもしかしたらプロジェクトは行わず,

この不思議な植物の偏在的な分布や,近年の爆発的な増加について,

ちょっと本腰を入れて調査を行う期間をとるかもしれません。

確かに住宅地のなかの大木は,ただでさえ維持が大変なのに加えて,

ヤドリギが寄生していることで,枝が落ちるなど,安全面にも問題はあります。

そのため,ヤドリギの除去をさせていただいた場所場所では,

技術者の技量の高さもあって,ずいぶん喜ばれてきました。

しかし何せ,無尽蔵にあるわけではない自然の産物,しかも在来種。

どうしたら,樹木も人も幸せになれるのか,

もう少し科学的なメスを入れたほうが良いのかもしれないですよね。

待っていてくださるお客様には,プロジェクトを行わない場合は,

決定し次第,早めに前もって予告しますね。

来年のことをいうと,鬼が笑いますので,ここでは緩やかに書いておきますね^^

まあ,あまりお金にも研究的な成果にならない気もしますが,

幸いにして,生き物系は,研究者も技術者も協力者は多いし,

面白そうなので,ちょいとやってみようかなと思います。

協力者諸氏は,よろしくおねがいしまーす。

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【ポーランド行ってましたw】

9月の初旬に,ポーランド行ってました。

ご報告が著しく遅れてすみません(汗

あまりに忙しく,目まぐるしく時間が経過してしまい,

ブログを開くこともままならなかったのです。

深謝します。

で,そのポーランドの様子,写真が多すぎるので,

FB個人のページに公開しましたので,覗いてみてください(下記リンクから)

ザーリッシュのポストリン公園,ムスカウ公園へ行きましたが,

今回は,森林美学でザーリッシュが大いに参考にしたと言われる

ムスカウ公園の投稿です。

ここは世界遺産にも指定されている,世界最大の風景式庭園ですが,

我々は事もあろうに,この「超有名」な庭園部分を尻目に,

ほぼほぼ,森林部分に主に潜伏し,見学しておりましたw

ということで,第一弾は「きのこ」や「倒木」の写真という…汗

ほんまにスンマセン。

あと,学会の査読の締め切りを控えているので,

駆け足の紹介であることもご勘弁ください。

自分の小さな山づくりに,今回の見学は大いに貢献するでしょう。たぶん…

 

https://www.facebook.com/media/set/edit/a.548039812206272.1073741849.100010007748035/

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【昨日は森林作業】

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昨日は森林内作業であった。

久々に汗をかき,自分の生きる場所としての森林に,改めて愛着を感じた。

 周辺環境,植栽基盤である地形や土を見る,水の条件を調べる,

植物の特性を捉え,環境にあった方法で植物を生育する。

これらはひとつひとつ,専門分野に分かれていて,分化している。

 日本人はとても真面目で,一つの分野をかなり深掘りして研鑽する。

しかし,森林を造成するという行為は,それらを統合して行う営為である。

 

 

ヨーロッパのいわゆる「フォレスター制度」というのはおそらく,

これらの分化した各専門分野をすべからく,常識以上のレベルで習得し,

個人の知性で統合させ,販売の先を見通し,現実の施業に反映させる,ここまでを

一人の人間が行えるように訓練されているのではないかと思う。

翻って,わが日本ではそのような体系は存在していない。

あるのは,個人個人の高い技術と知性であるならば,

あるものを活かして良い山を作る算段を練るのが早道ではないか,

そんな考えで山づくりを行っている。

 

 

最近弊社では,

各専門分野の人間が一堂に現場に会し,

目の前の森林づくりの大まかな指針を出すようにしている。

自分の役割は,その雑駁な指針を具体的な森林づくりに反映することで,

個人の能力や技術を統合し,森林を作る案を練る。

まだ始まったばかりだけれども,やってみないとわからないことが多く,

教科書には掲載されていないシーンに多く遭遇する。

それは,とても楽しいことでもある。

【ルールは大切かもしれません】

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書類仕事をしている合間に,とある原稿の初校が届きました。

自分の書いたものが印刷物になることは,本当に身が引き締まる思いです。

私なんかが書いてもいいのかなあと思いつつも,気を強く持って,

一生懸命取り組みたいと思います^^

先日は,そんな最中,法を守る方々がお見えになりました。

若干自分の中で納得できないことがあり,少し以前から相談をしていたからです。

私はかなりメモ魔なので,幸い,話は2時間ほどで終わりました。

生きていると,どうしても納得がいかなかったり,

信じられない怖い目に遭いながら,その後,不当な扱いを受けることがあります。

周りの方々から,「大人なんだしここは矛を収めて」と言われ,

その言葉に混乱することもあるでしょう。

が,感情論に走るよりも,きちんとルールに則って問題を解決すれば,

なんて事はないといつも感じます。

今回も,かなり自分の中のもやもやを,ルールによって明確に理解できました。

この記事もまあ,メモ代わりです。

さて,あとは皆様方にお任せして,自分の本分をしっかりやっていきましょう。

何事も,切り替えが大事ですものね^^

 

 

 

【人ありき】

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1週間ほどブログを書いていない事を思い出しました。

忙しいわけではなく,「忙しかった」あとのつかの間の骨休めをしてました。

なぜだか,この骨休めの時は,何も考えられない,

何もしたくない病気が発症するので,要注意です(笑

この間,6月4日は,造園学会でも話題になった,

八方北尾根高原のガーデン見学に行ってまいりました。

素晴らしいところですね,ここ。

何が素晴らしいかって,人,人が素晴らしいなあと思いました。

ここは,近隣の在来種のみで構成されているメドゥガーデンです。

在来種といってもさすがは白馬。植物の種類が豊富で,花が美しい種も多い。

今回はオープン前の上,春先という事で,控えめな春植物が主でしたが,

それでも,オトギリソウやリンドウ,シナノナデシコ,ヨツバヒヨドリ

ノアザミ,数種のギボウシ,カワラハハコなどの花々が

ロゼットから立ち上がっていて,数ヶ月後の景観を想像させました^^

これらは,多くの園芸植物のもとともなる美しい原種たちです。

そして,この地域によく見られた植物ですが,

近年,少しずつ減っていっている種でもあります。

こうした地元の美しい植物を選んで増やし,育成し,このガーデンは作られています。

私が感動したのは,泉健司氏の広い知見を総動員した設計思想と技法もさる事ながら,

こうした空間作りを受け入れた地元の方々の見識,

そして,ガーデン材料の在来種育種に携わっている現場の方々の

地道で献身的な姿でした。おそらく,この方たちがいなければ

このガーデンは完成し得なかっただろうし,今後の管理も難しいと思います。

何より,育種されているスタッフのほとんどが女性と言うのも素晴らしいなあ

と思いました。

この,人の育成を含めた部分までが,泉氏の設計思想とのことで,

人とともにガーデンが,この地域に根ざす事を視野に入れていると感じました。

やっぱり人ありき。人の思いが地域を創る。

現場の方々の,地元の植物への愛情,きっと地域に広がるのではないでしょうか。

白馬八方北尾根高原ガーデン,7月1日からのオープンだそうです。

森林美学への示唆もいただけたこのガーデン,すでにリピーターとなる気満々です^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【朴葉寿司を作る,色々考える】

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裏庭に,ホオノキが植えられている。

大きくなる木だが葉っぱが欲しいので,小さく仕立てながら育てている。

今年も葉っぱを採取し,酢飯に余り物をのせて,簡単朴葉寿司を作成。

いろいろ伝統的なレシピもあると思うが,何を具材にしても大丈夫そうだ。

毎年気楽に作っている。

夜作って朝になると,台所に朴葉のいい香りが満ちている。この幸福感!

山づくりの技術ももちろん大事だけれども,生活文化を知ることは,

同じくらい大事だ。

山では海とは異なり,ご飯を巻くものは基本的に葉っぱ。

香り高く,そこに抗菌という機能が付帯していることを看破した先人に敬意を感じる。

作家水上勉氏はその著書,土を喰う日々で,

杣人だったお父上が,お昼ご飯はおにぎりと,

少量の味噌を,山の朴葉の上で焼いて食べていたことを書いている。

その描写があまりに鮮明であったため,

間伐の際に除伐すべきこのホオノキを大事に持って帰って,

自分の庭に植えた。

毎年小さなホオノキが懸命につけた葉っぱの精をいただきながら,

山から庭への接点,林学と造園学の狭間を思い,朴葉寿司を喰らうのである^^

 

【不定形で多様で,小規模な森林こそ最良】

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 標記は造林の父,ガイヤーがその著書 Der Waldbau(造林学)に書いたらしい名言

(らしいってのは,別に読んでないからw)。

毎日の散歩で,ナルホドと実感すること多々あり。

3枚目の写真は,倒木か伐倒か不明だが,小さな林冠ギャップ。

じっと見ていると,様々な生き物が蠢いているようで,草が不自然に動く。

様々な鳥類がさえずり,見たこともない鱗翅類が乱れ舞う。

この大きさのギャップなら大丈夫そうだ,などと,散歩は様々なヒントが得られる。

今年は交付金申請で,担当者から弊社の山の小ささを鼻先で笑われてしまったが,

林学の徒であるならば,

ガイヤー先生の言葉をちょいと頭の隅にでも止めておいてほしいな,

と腹の中で思って溜飲を下げたw

知識は,世の中を意外に生きやすいようにしてくれるものだ^^